上司から依頼を受けました
SECTORの腕時計です。
これ、ちょっとした罠が仕掛けられていて危うく引っかかるところでした(苦笑)別に悪気があるわけじゃないんですよ(笑)
セクターの腕時計ですが結構ゴツめな時計で一度過去に依頼されて電池交換をした事があります。タイプによってですがアナログのクロノグラフにアラームが搭載されていたりとなかなかの高級時計です。今回依頼いただいたモデルは540というもので黒い文字盤のクロノグラフです。アラームは無い機種ですね。
こちらもいつものように掃除を行って超音波洗浄器に入れます。まあ、後でこの事が原因でかなりテンパる事になるんですけどこの時は当然知りません(苦笑)
こちらの時計の裏蓋はスクリューバックですので器具を使って開けようとしたところ、通常結構力を入れないと開かないのですが【スカッ】という物凄く手ごたえの無い動きをしました。・・・あれ?こんなに軽くないはずなんだけど・・・と思い手で回してみたらグルグル回って蓋が外れました。これ、多分開けて電池が無くて軽く閉めた状態で置いてあったのかもしれないですね。
案の定電池が入っていません。超音波洗浄器に入れる前に気付けばよかったのですがまさかこんな感じだと思わなかったんですよね。少し内部に湿り気が入ってしまったかもしれないです。基本的に超音波洗浄器は最初の電池交換以外には使わないようにしているんですよね。どうしても水が入ったりすると故障する可能性がありますから基本は流水での水洗いのみにしています。
過去にSECTORの電池交換はした事があるので同じ電池かな?と思いストックしてあったSR936SWを入れてみたところピッタリでした。renataの934という電池はスウォッチにも使われているので一応持っていて良かったです。
また使いそうなのでマクセルの電池を買っておきました。
裏蓋の不良ではないと思いますが電池交換した後に器具を使って蓋を閉めますとやっぱり緩めてあった事が分かりました。こういうのこそ『先に言ってよ~』という感じですね(苦笑)ただ蓋が開けやすいのは交換するのにはラクだったんですけどね(苦笑)
文字盤を確認すると明らかに曇っているのが分かります。この時期なのでとりあえず再度蓋を開けて内部の乾燥を行います。まあ、内部がビショビショになっている感じもしないので少し湿り気が入っただけだと思います。
1日放置して確認しますと曇りは取れていました。良かった・・・さすがにこの規模の時計でユニットを外しての清掃は大変ですからね。素人がやるレベルじゃないですよ(苦笑)
しばらく様子を見ましたが曇りも出ないですし針も問題無く動いているので大丈夫だと思います。バンド調整も行い無事お渡し出来ました。次回からは動作チェック後に電池交換をする事にしました(苦笑)