カメラ屋元公式中の人 アオキのブログ

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ミノックスB型を借りてきました。

※こちらは過去記事のリライトです 

 

以前にもお話したかもしれませんがアオキの父は以前から写真が趣味でしてなおかつカメラコレクターでもあります。

 幼い頃のアオキも物心付いた頃に中古のキャノネットを父から貰いシャッターを切っていた覚えがあります。

 一応、ライカのM3とニコンSPを持っているのですが撮影しているところは一回も見た事がありません(笑)

それはなぜか?

理由としましては日本ミノックスクラブに所属するほど父が一番好きなカメラはミノックスだからです♪確かに普通の家族の思い出でしたらお父さんが写真を撮っているのは大体横位置にカメラを向けていると思います。アオキ家はミノックスで撮影されていますから父が細長いカメラを縦位置に構えているイメージが強いですね(笑)

ですので父はミノックスのカメラは多数所有しております。多数・・・実際に何台持っているかは分からないぐらいですが(苦笑)少なくとも10台は所有しているはずですね♪

そんなわけでカジュアルにミノックスB型を借りてきました(笑)

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↑元々スパイ用のカメラですから小さいですよね♪

 

多分、これは専用のケースではなくて登山用のナイフかなんかを入れるケースじゃないかな、と思いますが明らかにカメラっぽくない感じです。

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↑昔はこんなケース無いですからね(笑)


ミノックスは大きく分けますと
・露出計の無いA型(I~IIIsまであるみたいですよ)
・露出計のあるB型(今回借りたものです)
・電子シャッターを採用したC型
絞り優先AEを採用したLX型 などがあります。

他にもあるのですが、ざっと説明するとこんな感じです。

 

父がカジュアルに使っていたのはこのB型ですね。

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↑コンパクトですがしっかりした作りですよ♪

 

B型のレンズはコンプラン15mmF3.5というレンズですがこのサイズのカメラとしては驚異的な写りの良さがあります。使用するフィルムは8×11mmという小ささでよく父は感度の低いフィルムを自作のカッターで切って使っていましたね。

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↑こういうところにも細かさと作りのよさがありますね♪

 

基本的な操作はシャッタースピードを変更するダイヤルを回し距離を合わせてシャッターを押します。親指の腹の部分で押し回すのですが、意外にスムーズに動きます。シャッターボタンも小さいですがちゃんと押した感のあるシャッターです。

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↑シンプルなんですよ、このあたりは♪

 

ちなみに、距離の設定ダイヤルですがメートル表記とフィート表記のものがあります。以前にも父から借りましたが『メートルとフィート、どっちがいい?』と謎の質問を受けました(笑)少なくともこの表記違いで2台以上所有していることが分かります(苦笑)

 

露出計は真ん中のボタンを押すと動作しましてボタンを離すと針は止まったままになります。感度表示がDIN、さすがドイツです♪

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シャッタースピードダイヤルとこの三角部分が連動します

 

実際使用してみましたがまだ露出計も動くようです。確かに子供の頃、父がそんな動きをしていた気がしますね。ボタンを押してダイヤルを回す、みたいな感じに見覚えがあります。

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↑これでも全然分かりますもんね♪

 

カメラって色々ボタンがあって・・・というイメージがあると思いますが、ミノックスはサイズの問題もあるとは思いますがホントにシンプルな作りなんですよね。ただ、技術はミチッと詰まっているのがよく分かりますね♪

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↑こんな小さいダイヤルなのにスムーズに動きますからね♪

 

こちらがファインダーです。これもこのサイズとは思えないぐらい見やすいですね。ファインダーの上に何かギザギザのところがあると思います。こちらは内蔵のフィルターを使用する際にずらして使います。

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↑この細かさ、さすがスパイカメラですね

 

ちなみにこちらがレンズです。この時はシャッターが閉じていますね。

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↑レンズ部分も凄く小さいですね

 

先ほどのフィルターを使用するとこんな感じになります。

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↑こちらはグリーンフィルター、隣は4×のNDフィルターがあります

 

これも、このサイズから考えると物凄く操作がし易くなっております。

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↑物凄くスムーズに動きますね♪

 

裏面を見てみますとこんな感じです。

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↑ストロボ ○みたいです(笑)

 

X接点が露出計の側面に付いています。あんまりストロボを使うことは無いかもしれませんがスパイ活動ならあり得るかもしれません(苦笑)背面の左側にあるくぼみを押しながら本体を伸ばしますとフィルムを入れるところが出てきます。

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↑こんな感じで凄い精密に出来ています

 

多分、急に渡されてもフィルム蓋のロック解除は分からないかもしれないですね。

【ミノックス フィルム蓋 ロック解除】で検索した方はこちらの銀色のくぼみを押しながら本体を引いてください(笑)

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↑この精密さがミノックスの凄さですよ♪

 

露出計のところですがこんな感じになっています。あの歯車が露出計とシャッタースピードの連結になっているわけですね。

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↑よくこんな作り考えましたよね♪

 

逆側を見ますとこんな感じです。

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↑この薄い板も強度がしっかりあるんですよ♪

 

ちなみにシャッタースピードは1/1000からB・Tまであります。T、タイムはシャッターを押すと開き、もう一回押すと閉じるようになっています。この小さなカメラに搭載する事自体不思議といいますか使うことあるのかな?とすら思いますね(苦笑)

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↑ふつうのコンパクトカメラの方がシャッタースピード雑ですよ(苦笑)

タイムを使用してレンズを出してみましょう。

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↑こんな感じでレンズの前の蓋が開きます

 

小さいレンズなので拡大して撮影してみます。

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↑うーん、何か分かりにくいですね・・・

 

こちら側からライトを当ててみますとこんな感じですかね。

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↑しかし精巧に出来ていますね

 

せっかくマクロ撮影していますので操作しやすい距離設定ダイヤルもご覧ください。

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↑ガタツキ感とか全く無いですね、ホントに♪

 

せっかくなのでこんな事やってみました。

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↑『何にも持ってないですよ』

 

で、手首をグッと掴まれると・・・

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↑『カ、カメラ持ってやがった!!』みたいな感じですよね(笑)

あんまり中古市場でミノックスを見る機会は少ないかもしれないですが一回使ってみていただきたいカメラですよ♪